いすゞ自动车株式会社、日野自动车株式会社、トヨタ自动车株式会社は、3月24日(水)15时00分より共同记者会见を开催しました。
トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田 章男 ごあいさつ文
豊田でございます。
私からは、この3社が手を组む意义についてお话させていただきます。
これまでずっと、下社长とは、トヨタグループにおける日野の役割について议论してまいりました。
同じグループ公司でも、ダイハツとは、「乗用车」という共通点がありますので、
クルマづくりにおいて、相乗効果を生み出しやすい面があったと思います。
これに対して、「商用车」は日野独自の事业であり、乗用车を基本とするトヨタのクルマづくりとの
関连性を见出すことがなかなかできませんでした。
しかし、颁础厂贰革命によって、状况は一気に変わってまいりました。
特に电动车は、インフラとセットでなければ普及が难しいということを燃料电池车「惭滨搁础滨」の导入で実感いたしました。
まさに、「やってみたからわかった」ということだと思います。
そこから、颁础厂贰技术を磨き、普及させるには、「インフラとセットで动ける商用车が先ではないか」
という考えに至りました。
これまでは、「トヨタの主要事业である乗用车から始めるのが当然」と思っておりました。
しかし、これは「メーカー目线」でのモノの考え方だったと思います。
「颁础厂贰技术を使ってもらうにはどうすれば良いか」という「ユーザー目线」でモノを考えるようになり、日野との协业の方向性が见えてまいりました。
そして、もうひとつ。「ユーザー目线」で见ると、「日野だけでは难しい」とも思いました。
荷主の方々は、日野といすゞ 両方のトラックを使われております。
日野といすゞが一绪にやることで、日本の商用车の「8割」のお客様と向き合い、その现実を知ることができると思います。
そこに、トヨタの颁础厂贰技术を使えば、多くのお客様の困りごとを解决できるかもしれないと考えました。
「もっといいモビリティ社会」をつくるためには、「竞争」だけではなく、
「协调」していくことがますます大切になってまいります。
今回の协业は、3社のうち、どこか1つが欠けても実现することはできません。
この3社の强みを活かすことにより、输送の现场で、困っている多くの仲间を助けることができるのではないかと思っております。
既に动き始めているプロジェクトもございます。
福岛県では浪江町で製造されるグリーン水素を使って、いすゞと日野の贵颁トラックがモノを运びます。
そして、コネクティッド技术で、「つくる」「运ぶ」「使う」をつなげ、ムダとムラのない配送の実现に贡献してまいります。
福岛の皆様とともに、「运ぶ」人の仕事を楽にし、「使う」人に新しい暮らしを提案してまいります。
私たちは今、「何が正解かわからない」时代を生きております。
その中で、まずやってみること。そこから次が见えてきて、またやってみる。
その繰り返しで、トヨタは、ここまで生き抜いてまいりました。
今回は、输送の现场に入り、3社で力を合わせて、まずやってみる。
今まさに、そのスタートポイントに立ったと思っております。
「ユーザー目线」で、「现场」を中心に动き出そうとしている3社の取り组みに
ぜひともご期待いただきたいと思います。
以上
日野自動車株式会社 代表取締役社長 下 義生 ごあいさつ文
日野の下でございます。
まず初めに、お客様や社会の课题解决に向けて、今回の枠组みは确かな一歩を踏み出した、
と感じております。
私自身、普段から输送の现场の方々と接していて、皆さんの课题をもっと解决したいという思いを
强く持っていました。
このような観点から豊田社长とは常にトヨタと日野の连携について议论をしてまいりました。
また、片山社长とはライバル会社の立场を超えて、物流事业者の方々やドライバーの皆様の
课题解决をするために共に协调できることがないかと话し合ってまいりました。
このような背景を踏まえ、今回3社の取り组みがスタートできますことを大変嬉しく思って
います。
ここで少し、输送の现场についてお话しさせていただきます。
现在、日本には6万社を超える物流事业者の方々がいらっしゃいます。
日々、荷物を积み込み、运び、そして届ける。
大変な重労働の中でも、输送に関わる方々は一つひとつの大切な荷物を、待っている人々に确実に届けるため、必死に取り组んでいらっしゃいます。
私たち日野自动车は输送というライフラインの中心で働かれるお客様と同じ目线に立ち、
多くの课题解决に取り组んでまいりました。
しかし、物流を取り巻く环境は厳しく、このままでは荷物が届かなくなる日が来るかも
しれません。
课题の一つ目は「ドライバー不足」です。ドライバーのなり手がいない、ということです。
ドライバーは、交通事故のリスク、长时间労働や、运転以外の仕事の多さなどの环境面で、
非常にハードな仕事です。
长距离输送におけるドライバーの仕事は、运転以外の仕事の时间が、运転时间と同じか
それ以上にあります。
例えば、荷姿がバラバラのモノを2时间かけて手积みし、5时间走行、到着地では荷受け时间まで1时间待机、その后検品、荷下ろしにまた2时间という事例もあります。
市内配送においては、别コマースの进展による多品种少量、时间指定の宅配によりドライバーの
负担は増え続けています。
课题の2つ目は「输送の効率」です。
输送において最优先されるのは纳入时间と场所指定です。
また、荷量は季节や时间帯でも変わります。そのため、効率的な输送が行いにくく、
帰りは荷物がないということもあります。积载効率は50%を下回っているのが现状です。
课题の3つ目は「カーボンニュートラル」です。
日本の输送における颁翱2を低减することは、カーボンニュートラル达成に向けても
必要なことです。
仕事の道具であるトラックは电动化するだけでは不十分です。
コストを抑えつつ输送に使い胜手の良い电动车を広く普及することができなければ、
颁翱2削减を达成できません。
そして、先ほどお话しした输送効率の向上もカーボンニュートラル达成に向けて、输送における颁翱2を削减するための非常に重要なファクターです。
以上のような课题は、输送に対する世の中の期待が高まった结果ですが、それに対する解决策を
私たちが提示し切れていないことも事実です。
これらの输送の课题を解决するには、个社を超えて协调する领域が大変多いと思っています。
个社を超えたコネクティッドの连携により、待ち时间を减らすことや积载効率を上げることが
可能になります。
また、今回の取组みによりより多くの事业者の方々に电动车を使っていただけるようになります。
そして、何よりこれらの课题解决が进めば、输送の仕事に魅力を感じ、ドライバーをはじめ物流の担い手が増えることも期待できます。
欲しい时に荷物が届き、人々の生活が笑颜に包まれるよう、私たちは物流事业者の皆様、
そして输送に関わる全ての方々と物流改革に向けてオープンに取り组んでまいります。
以上
いすゞ自動車株式会社 代表取締役社長 片山 正則 ごあいさつ文
いすゞの片山でございます。
私が社长に就任して、今年が6年目です。
日々いろいろな出来事が起こる中で、この间ずっと「会社とは何か」を考えて参りました。
至った结论は、「社会のためにイノベーションを起こす力と、その姿势」です。
颁础厂贰という巨大な波に直面する自动车业界には
まさにこのイノベーションが不可欠で、残された时间は少なく、待ったなしの状态です。
また、国をあげてのグリーン成长戦略の达成は、エネルギー产业や製造业など、
全产业のイノベーションが実现して、初めて达成できるという、壮大なチャレンジです。
一つの产业の変革の遅れが、全体の调和を乱すという、繊细な构造でもあります。
商用车メーカーとして、何としてでも、その责任を果たさなければならないと感じ、
あらゆる机会を活用してイノベーションを起こすことを考え続けて参りました。
カミンズさん、ボルボグループさんとの提携もまさにこの想いで进めて来た案件です。
日々、このような想いで、経営の指挥を执るなかで、
豊田社长、下社长と「お客様」「社会」そして「モノづくり」に対するお互いの热い想いを
お话する机会がありました。
これが、今回の提携のキッカケとなったと感じています。
もちろん、日野は最大のライバルで、日々、世界中で戦っています。
それは、これからも変わりません。
しかし、その戦いの根底には「もっと物流を良くしたい」、「社会を良くしたい」
という両社共通の想いが流れています。
また、トヨタは乗用车メーカーですが、
トヨタの「社会をもっと良くしたい、日本をもっと良くしたい」という想いに、
乗用车?商用车の违いはありません。
トヨタは创业以来、数々のイノベーションを起こしてこられました。
モノづくりで言えば「罢笔厂」、电动化で言えば「ハイブリッド」、「贵颁痴」と、
数え上げればキリがないほどの会社です。
商用车を最も理解する日野と、
小型商用车にも活用出来る可能性が高い、
「膨大な技术」、「强大な実行力」をもつトヨタ、
この3社で力を合わせれば、颁础厂贰の荒波を乗り越えるイノベーションを起こし、
お客様に、もっとお役に立てる小型トラックを、ソリューションを、
ご提供できるのでは、と思うに至りました。
次に、3社で合意した技术协业について、ご説明いたします。
はじめに、商用车の电动化についてです。
カーボンニュートラルは、自动车业界のみならず、
日本の产业全体で取り组まなくてはならない课题であり、
物流事业者様を含め、颁翱2削减に取り组む多くのお客様から
电动化车両のご相谈をいただいております。
贰痴や贵颁痴の普及には、コスト削减やインフラ整备等、多くの课题がありますが、
今回3社は小型トラックの贰痴化、贵颁痴化に共同で取り组み、
车両コストを下げるとともに、福岛県での社会実装を含め、
社会、お客様と一体となって贰痴、贵颁痴の本格的な普及に取り组んでまいります。
もう一つは、コネクテッドです。
物流量増加に伴う人手不足、再配达や多忙な荷役によるドライバーの负担増、
デジタル化の进展による、新たな输送ニーズの高まりなどに対応するためには、
デジタル化时代の「产业の大変革」に応えていかなくてはいけません。
トラックが无駄なく、効率的に动くことは、カーボンニュートラルにも寄与します。
コネクテッド技术は、その大きなキーになると思います。
日野、トヨタのプラットフォームと结び、他のパートナー様の参加も仰ぎながら、
お客様の课题解决につながる、商用版コネクテッド基盘を构筑するとともに、
様々な物流ソリューションの提供を考えていきたいと思っています。
我々の他にも、この协业に志を同じくする方がいれば、常にオープンな姿势で临んで参ります。
最后に、トヨタといすゞは、株式持合いの资本提携合意书を缔结しました。
これは、トヨタが、既に行なわれている「仲间作り」であり、この资本関係が、共同技术开発の加速と成功の、支えとなることを期待しています。
以上